ギャングスタ・リパブリカ 体験版感想
「心の中のガラクタを捨てられない者は、あの店を訪れるといい。いつか、仲間にめぐり逢える」
そんな、マイナーな噂話があった。
誰も気に留めないような、あやふやで不確かな話。
けれど、周りとは少しだけ違う内面を持った彼らはその噂話に乗り、そして仲間を見つけた。
盛夏-
「・・・・・何か悪いことねーかな」
ガランゴロンと騒々しく鐘が鳴る中、今日も 「篤志部」の部室で、時守叶 (ときもり かなえ) はつぶやく 。
聖天義(せいてんぎ)学園本校舎。
時を告げる鐘の真下、騒音のため学内の誰もが嫌うその場所に、篤志部の部室はある。
しかし学内に、その部を正式な名で呼ぶ者はいない。
学生たちはおろか、教師ですら。
代わりに彼らは、関わり合いになりたくないという苦笑と共に、こう呼ぶのだ。
「ギャング部」
誰が言い始めたのかは、不明ということになっている。
活動内容を怪しんだ生徒会だとも言われているが、実のところ一番有力なのは、当の部員たちの自称という説である。
そしてその説は、完全に正しい。 なぜなら副部長である叶こそが、名付け親なのだから。
ギャング部の部室には、ご丁寧に額縁に入れられて、こんな言葉が掲げられている。
-邪悪であれ。
「悪が世界を変える」と信じている叶の発案によるスローガンであり、ギャング部のただ1つの行動原理である。
ある時は、子供たちの遊び相手になると称して、若い貴重な時間を奪い-
またある時は、おばあちゃんの引っ越しを手伝うと称して、お礼にお菓子をせしめる。
これが、彼らの 「悪」。
学園内で。
商店街で。
駅前で。
街中で。
ギャング部の面々は、悪を成す。
なぜなら、悪であることは、仲間であることの証だから。
心の中のガラクタを捨てられない彼らは、悪の名の下にめぐり逢った仲間なのだから。
だから今日も、叶はつぶやくのだ。
「・・・・・さて、悪いこと、探しに行くか」
< 仲間と共に、悪党どもの共和国 (ギャングスタ・リパブリカ) での時間をすごすために。
シナリオ
7月のある日、ギャングの次のミッション-縁結び-開始するところから始まる。
今回のミッションも邪悪な行いにより、ミッションを成功させていた。
そして、時は6月初頭までさかのぼる。
まだ、禊、こおりも部員ではなく、篤志部でもなかった頃・・・
湯世曲折の末、禊、こおりが入部し、篤志部として活動を開始したある日、 学園の屋上で禊にキスをされる。
「これは、契約」
「私たちが救世主になるまで。契約は解除されない-」
キャラクター
凛堂 禊(CV:出馬瑤子)
田舎の名家の娘だったが、世間を知るためにこの街に転校してきた。
マンションで一人暮らしをしている。
説明なく突飛な言動を行うので、誤解されやすい。
神出鬼没で、いつの間にか現れて、いつの間にか消えている。
あまり言葉にはしないが、“悪” を志す主人公に共感を覚えている。
不思議っ娘です。世間知らずで少しずれているところや猫のように気まぐれな仕草が可愛いです。
また、禊が言う「救世主」とは何なのか今後の展開が非常に気になります。
水柿 こおり(CV:夏野こおり)
主人公の幼馴染幼。
近所に住んでいて、一緒に登下校する間柄。
健康優良・品行方正・学術優等・元気溌剌。
常識人で、周囲の非常識な行動に、ツッコミ役に回ることが多い。
主人公たちのギャング部活動に対して、当初は冷ややかな眼差しで見ている。
昔から主人公に好意を抱いているが、ハッキリと態度・言葉に出せない。
王道の幼馴染です。そして始めから叶にフラグが立ってます。
ヤキモチ焼いたり、素直になれないところが可愛いです。
古雅 ゆとり(CV:shizuku)
主人公たちとは同級生だが、病気で休学していたので 1つ年上。
おっとりした性格で包容力あり。
ギャング部の設立者であり部長、そしてパトロン。
家はお金持ちで、ギャング部の備品や活動費用はゆとりの小遣い (通称Y資金) から出ている。
叶を弄るのが得意な部長で、叶を使ってポエムを校内放送するなど、いたずらっ子気質あふれているキャラです
叶に何を思って近づいてギャング部を作る手助けをしたのか気になるキャラクターです。
時守 希(CV:あじ秋刀魚)
主人公の妹で、主人公と同居している。
学業成績が超優秀だったので飛び級して海外に留学、その後帰国して教師になった。
主人公のクラスの担任であり、ギャング部の顧問。
行動が子供っぽい主人公に対して、キツく or 冷たく当たったりすることが多い。
触手が幼い女の子にからみついている薄い本などを隠し持っていて (しかもよくリビングに置き忘れたりする)、主人公は将来を心配している。
口では罵倒したり、キツく言っても、結局はお兄ちゃんが大好きな妹。
何だかんだ言っても結局は叶に依存してしまっているところが可愛いです。
あと、愛読書がBLではなく、触手系薄い本ってところも斬新です。なんでこんなになったのか本編であかされるか?
上記がメインヒロインの様ですが、それ以外にも魅力的なキャラがいます。
シャールカ・グロスマノヴァ(CV:桐谷華)
東欧の某国生まれの3年生。
極端な面倒くさがで、いつもだらけていてやる気がない。
「悪」には全然興味がなく、だらだらできる環境に惹かれてギャング部に入った。
基本、部室のソファでゲームをしているかマンガを読んでいるか。
そんな生活習慣とはうらはらに成績はとても優秀で、全国上位レベル。
だらだらとしながらも部室を追い出されそうになった時、七子を言い負かしてカッコ良いとこを見せる。
と思ったら、フクロウを避ける弱いところも見せるなど可愛いとこも良いです。
宮本 楚々音(CV:紺野クレア)
主人公と同じクラスの友人。
主人公とは小学生レベルの会話ができる数少ない相手。
黙っていればかわいいが、小学生マインドのまま大きくなったため、恋愛等には興味なし。
叶と馬鹿をやって男友達見たいな付き合いをしておりますが、時おり叶を気に掛けるような感じを受ける女の子です。
本当は叶をどう思っているのか想像が膨らむキャラです。
体験版プレイ後は禊、希、楚々音が気に入ってます。
グラフィック
ミヤスリサ先生原画のキャラクターが個性的で可愛く描かれております。
システム
一般的な設定ができますし、フォントの変更や縁取りや影付けなども可能です。
ただしウィンドウモードのサイズで細かい調整できなく3つの解像度から選択する方式です。
キャラクターボイス
実力派の声優さんを多数起用してます。
※ レビュー記事に限り、WHITESOFT様より体験版のキャプチャ画像の使用を許可されております。
転載は禁止です。
ご興味のある方は是非サイトをご確認ください。
タイトル | ギャングスタ・リパブリカ |
ブランド | WHITESOFT |
ジャンル | コミュニティ追求型ADV |
原画 | ミヤスリサ |
シナリオ | 元長柾木 |
発売日 | 2013年6月28日発売予定 |
凛堂 禊 (CV:出馬瑤子) |
水柿 こおり (CV:夏野こおり) |
古雅 ゆとり (CV:shizuku) |
時守 希 (CV:あじ秋刀魚) |
シャールカ・グロスマノヴァ (CV:桐谷華) |
宮本 楚々音 (CV:紺野クレア) |